誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





放課後じゃなかったらこんなことしてくれない 。


律の匂い 。 小野くんの香水の匂いに慣れてしまってたみたい 。




「 … りつ … っ
だれか見てたらどうするの … 」




「 僕のこと 、 避けてたでしょ 」




全部バレてた 。



それもそうか 、 あんなあからさまに連絡もしないきゃ話もしないんだもんな …




「 避けてなんかないよ 、
くるし … っ … おねがい 、 離れて … 」



わたしの心臓の音を聞かれそう 。