誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





家まで送ってくれるまでずっと夏休みの話しかしてない 。


それをただわたしは相槌を打つだけ 。


ほとんど拒否権ないから …




「 夏休みの宿題も一緒にやろうね !
ていうか一緒にやって〜 !
透子ちゃんに教えてもらわないと
白紙で提出しそう … 」




わたしが一番苦労しそうじゃん …



こんなに忙しくて苦労しそうな夏休み初めてなんだけど …



「 … そうなんですね … 」



適当に返事をしていると 、



「 透子ちゃん俺の話全部
妄想だと思ってるでしょ ! 」




小野くんに怒られる 。