誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 それに 、 俺透子ちゃんとしたいこと
たくさんあるんだよ ! 」



勝手に話し出すし 、 離れてくれないし 。



もうほとんど慣れてしまったけど 、 やっぱりドキドキしてしまう 。




「 透子ちゃん勉強得意でしょ ? 」



「 … まあ 、 勤勉しか取り柄がないので … 」



「 夏休み明けのテスト教えてもらいたいし〜 ! 」




それは夏休みにしたいことじゃないよね 。




「 あ ! あとは〜夏祭り行きたい !
隣駅の近くでお祭りやるよね ! 」



勝手に予定を作り出すけど 、 不思議と嫌じゃない 。