誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 … 勝手にしてください 」



わたしがまた歩き出すと小野くんはわたしの隣に走ってくる 。



小野くんと居ることはいつまでたっても慣れない 。


今でもたまに女の子達はわたしを見てコソコソしてるし 。




「 そういえば最近市川くんとはどうなの ? 」




「 へっ ? 」




小野くんに聞かれるとは思わなかった …




「 それ知りたいですか … ? 」



「 敵の状況を把握しとかないとね ! 」




敵 … 律が敵ってこと … ?