誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





それは律とのことが知られた日 ?




「 始業式の日 」



あ 、 思い出した 。


あの時 、 わたしは律を待ってて図書室に行った時 …




「 … 一目惚れだった 」




今度は小野くんが目を逸らす 。


でも耳が赤い 。




「 職員室でセンセーのお説教のせいで
イライラしてたとき 、
透子ちゃんと目が合った
… と思ってる 、 勝手に 」




わたしも目が合ったと思ってた 。



「 目が合いましたね … 」



「 良かったあ … っ
勘違いじゃなかった 」



嬉しそうな小野くん 。