律は苦しそうな顔もせずに笑う 。




「 大丈夫だよ 、 透子軽いから 」




笑顔が綺麗だな 、 律 。



律の柔軟剤の匂いが久しぶりに香る 。


石鹸の爽やかな香りで落ち着く 。





「 律の体温って落ち着く 」




律の肩に顔をうずめる 。



このまま眠りそう 。




「 透子 、 くすぐったい 」




律の心音 。


好きな人の心音を聞けるって貴重だなって改めて思う 。



恋人になれなくてもいいから 、 律の心音を聞けるくらいの関係でいたい 。