誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 怪我もしてる …
そこのベンチに座ろっか 」



小野くんに手を引かれベンチに座らされる 。


落としたわたしのスクバも拾ってくれる 。





今日はもう疲れた …



律と話せるの楽しみにしてたのに会えないし 。


膝擦りむくし 。




小野くんはわたしの隣に座らず 、 前に来てしゃがむ 。




「 ごめんね 、 俺のせいで 」



触れようとする小野くんの手を払いのける 。


本当はこんなことしたくないのに 。


今は律に触れたい 。




「 … 手も怪我しちゃったね
保健室行こ 」



小野くんの悲しそうな顔も辛い 。


どうしてわたしにそんな顔を見せるのかわからない 。