誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。




連れてこられたのは校門から離れた 、 校舎の外 。

人目もつかないところ 。


これは … 嫌な予感がする 。



「 あ 、 あの … 」



わたしが流石におかしいと思って声をかけた瞬間 、 背中を押されて倒れこむ 。



「 いっ … た … 」



コンクリートに叩きつけられて久しぶりに膝を擦りむいた 。



「 あんたさぁ 、 蒼介くんのこと好きなの ? 」



わたしを見下ろす気が強そうな女の子 。