次に目が覚めたのは深夜だった。

真っ暗な病室。




美「ん。……ゴホッゴホッ…」


寒い…

体が重い



もう少し寝ようかな。

美「ゴホッ…ゴホッゲホッゲホゲホっ…」


…発作!?


そうだ。

ゆっくり呼吸しなきゃ。

美「ゴホッゴホゴホッ…」


咳が邪魔してできない。

優「美音!」



慌てて入ってきてくれたのは優也兄だった。








吸入をして何とか落ち着いた私。

優「大丈夫そうか?」


美「うん…」

本当は寒くて頭も痛いけど優也兄も疲れているようだったし、点滴もされたくないから言わないことにした。