美「ただいま。」

駿「美音、お帰り。」


玄関で出迎えてくれたのは駿介だった。

美「駿介学校は!?」

駿「え。今日休みだけど……」

不思議そうな顔で見てくる駿介。



…あ、そっか。

ずっと病院にいたからもう曜日感覚ないや。


優「美音、着替えて部屋で横になりな。」

美「はぁい……」


少し落ち込み返事をすると優也兄は私の顎をクイッとあげて目を合わせて言った。


優「まだ万全じゃないから休も?あとで部屋に行くからまってて。」


美「うん…」


本当はやりたいことだってたくさんあるのに……



でもちゃんと分かってる。

それでも病院にいたくなかったから無理言ったんだもん。


美「ケホッケホッ……」

咳も出てきたし、やっぱり横になろう。