次の日の朝。
優「美音〜駿〜診察するぞー!」
俺はいつものように2人の診察をするため病室へ行った。
駿「また診察かよ。」
優「うるせ。病人は大人しく診察受けなさい。」
駿「はいはい。」
優「熱もだいぶ下がったし…喘息も落ち着いたな。」
駿「っしゃー!これでやっとバスケできるー。」
優「すぐはバスケなんてさせるか、アホ!」
俺は持っていたカルテで駿の頭を叩くと
駿「ちぇー」
と言いながら少し嬉しそうだった。
だいぶ駿はおちついてきたな。
…次は美音か。
優「美音〜」
美「……」
まだぐっすりと眠っている美音。
今のうちに聴診だけしちゃうか。
ささっと聴診をしてみるが音は悪くないし、熱もなさそうだ。
優「美音さーん。」
美「んーん。」
まだ眠くて若干機嫌が悪い美音。
優「お熱測って〜」
美「まだ眠い〜…」
そう言いながらも目を擦って起きた美音。
優「気分はどーだ?」
美「ん。眠い……」
そーゆー事ではないんだけど……
でもまぁ少しは薬が効いたのか落ち着いてそうだな。
優「はい。じゃあ熱測って。」
俺は美音が体温計を脇に挟んだのを確認すると下瞼をめくった。
……若干貧血っぽいけどこの程度なら大丈夫そうだな。
熱もなさそうだ。