ピピピピッ

優「何度だった?」

優兄がそう聞くと体温計を確認した美音は体温計の電源を落とした。



優「おい、美音!」


駿「美音…」


美「もうヤダ…」


こんな時なんて言ってあげればいいんだろう。



優「美音…今美音の体は菌と戦っているんだ。熱が出るのはちゃんと戦えている証。」

美「……」

優「でも美音の体は熱が出ていると辛いからお薬を使って早く治るようにって手助けしてるんだよ」

美「でも点滴も注射も嫌だ…」


優「とりあえず点滴足すな。痛くないから…」


美「うん…」