美「ハァ…ハァ……ゲホゲホッ」


だんだん喘息出てきたかも。


悠真君にも嘘ついちゃったな。私。




でも…今更帰れないよ。


いっその事私がいない方がママは過去の事を思い出さなくて済むしみんな幸せなのかもしれない。



駿介のことも傷つけずに済んだ。






どこか遠くへ行きたい。





全部忘れたい。







目の前の交差点。

そこを走る車の前に出たら……





ってだめだ。

そんな事したら運転手さんが捕まっちゃう。




それこそ迷惑だよ。。











美「ゲホッ…ゲホッゲホゲホッ!!」

……って本格的に発作だ。



息が苦しくなってきた。





「大丈夫。ゆっくり呼吸して。」


美「出来な……ゲホゲホッ」


「美音なら出来るよ。焦らないで。」



そう言ってくれる声の主はゆっくりと背中をさすって一緒に合わせて呼吸してくれた。


そのおかげもあって少し喘息が落ち着くと…



なんか眠くなってきて……しまった……