優「ん?誰だろ。ちょっと俺見てくるわ。お前らここから動くなよ。」


そう言って俺は音が聞こえた玄関に向かった。





玄関から入ってきたであろう人物は玄関からリビングへ入りガサゴソと物音が聞こえる。








優「誰だ?!」



?「優也くん?」













優「お袋……」




















リビングで大きなキャリーバッグを広げていたのはお袋だった。





優「え?なんでいるんだよ……」


母「あら?連絡しなかったかしら。」


優「親父は?」


母「私1人で帰ってきたの。みんなに会いたくて。」



優「……っ。言っとくけど美音には…」








……あんな事があってよくノコノコと帰って来れるもんだ。

しかも1人でって。







母「私ね、しばらくここに住むことにしたから。5人で一緒に暮らしましょ♪」



優「は?」








美「………まま?」



は!?美音!?

動くなよって言ったのに………




母「美音ちゃんっ!!」

そう言ってお袋は美音に抱きついた。



美音は驚いたような怯えたような顔をしている。





美「ま…ま……。」



母「私ね、美音に酷いことしちゃったから謝りたかったの。本当にごめんなさい。」



そう言って謝り出したお袋。





美「グスン。まま……」


母「ごめんね。本当ごめんね。美音ちゃんはママの大事な娘なのに。」







親子の力なのか…

美音はもうすでに打ち解けているような…



少し怯えてる様子があるようにも見えるが…






……でも何か話が出来すぎてないか?



そう思うのは俺だけなのか。