美「湊斗兄寝てるね。」


優「起こすなよ?」


美「分かってるもん。」





そこには高熱で倒れたという湊斗兄が眠っていた。



私は無事退院も出来て、今優也兄に連れてきてもらって湊斗兄の部屋にいる。




湊「ん……?美音??」


美「湊斗兄大丈夫??」


湊「あぁ。だいぶ楽になったよ。」


優「こら。美音起こしただろ!?」


美「ごめんなさい……」




湊「いや、美音が起こしたんじゃないから大丈夫だよ」


美「本当??」


湊「うん。本当。」

そう言いながら湊斗兄は微笑んでくれた。



それにつられて私も笑顔になると湊斗兄は優しく頭を撫でてくれた。



優「だいぶ熱、下がってきたみたいだな。」


湊「おかげさまで。ありがとう。美音、絶対マスク外しちゃダメだぞ?」


美「分かってるもんっ」



いつもいつも子供扱いばっかりーっ




湊「そーいや駿介は??」


美「まだ眠ってるよ。」


優「軽い肺炎だ。ひどくなるようなら…」


湊「だな。」


??




美「駿介大丈夫なの??」


優「大丈夫だよ。美音も完全ではないんだから…無理しないこと。」


美「むーっ」


湊「美音は早くもっと元気になって?その時もし駿介が体調治ってなかったらそばにいてあげれば良いんだよ。」


美「うん……」


湊「きっと俺らより美音の方が駿介にとっては特別な存在だと思うんだ。」



………




そっか。


そうだよね。




いつだって2人で1つだった。


駿介とは。