優「なぁ美音、どうして学校行ったの??」


そう聞いてくる優也兄の声は少し低くて、怒っているのが分かる。




美「…ごめんなさい。グスン」

怒られているのが分かると自然に出てくる涙。


泣き止みたくても止まらない。






優「大丈夫。泣かなくていいよ。ゆっくりでいいからどうしてか教えて?」


そう言う優也兄の声は低いながらもどこか優しい声で、、


私は口を開いた。


美「行きたかった。それに熱もなかったから大丈夫だと思って……ヒック」





優「そっか。俺も学校行っちゃダメって言わなかったもんな。ごめんな。でもさ、俺は美音の今の自分の状況分かってるって思ってた。」



美「自分の…状況??」



優「平熱が低い美音は普通の人が平熱でも微熱な事が多い。それに今朝だって咳が出てただろ?季節の変わり目だから余計に無理して欲しくなかった。」



美「ごめんなさい……」



優「今回は学校に行っちゃダメって言わなかった俺も悪いから怒らないけど、次同じようなことをしたら怒るからな??」








美「………」



優「美音?返事は?」



美「………」



どうしてダメなの?


みんなは当たり前にやってる事なのに。



どうして私だけがダメなの?





もう高2だもん。


もうすぐ17歳になるんだもん。





それなのに…

それなのに……




どうして。




こんな事言っちゃいけないのは分かってる。








私は1人葛藤して、涙が止まらなかった。