美「………。」


目が覚めると外は真っ暗で白い壁と天井に包まれて隣では駿介が眠っていた。




あれ?なんでここに居るんだっけ。







学校に行って……

悠真くんと一緒に帰って…


えと…

あ、駿介と喧嘩したんだ。




それで私が怒って走ったせいで動けなくなって……




美「はぁ……」


言いすぎた。

あとで駿介に謝らないと。




きっと怒ってるよね。。。







そんな事考えてるとますます眠れなくなる。










優也兄か湊斗兄いるかな。






私は2人を探すために廊下へと出た。



肌寒い廊下は薄暗く、なんだか少し君が悪い。






でも。




優「美音?」


そんな私を安心させてくれる声が背後から聞こえて私は振り向いた。





美「優也…兄………ヒクッ」



優「美音?どうした?なんで泣いてるの?」


美「わかんないっ。ごめんなさい……ヒクッ…ごめんなさい……ヒック。」




優「美音、少しお話しようか…」



優也兄は私をトントンとしながら少し低い声でそう言った。





優「こっちおいで。」

そう言われて向かったのは優也兄が普段使っている診察室。



夜だから誰もいなくて、真っ暗なその部屋。


優也兄は静かに明かりをつけた。