優「はい。じゃあお熱測ろう。」

そう言って渡される体温計を受け取り脇に挟むと優也兄は私の頭に大きな掌をポンと乗せながら口を開く。



優「昨日は自分から病院来れて偉かったな。文化祭までに早く治そうな。」



微笑みながらそう言われるとなんとなく顔が熱くなる…



美「……。」

無言の時間が続く。



そうすると気を利かせたかのように体温計が鳴った。



優「おっ鳴ったな。見せて。」

私はすぐさま体温計を渡すと、熱は37.5°Cまで下がっていた。


優「美音。だいぶ下がってるぞ!もう少し点滴頑張って夕方までゆっくりしときな。そしたら一緒に帰ろう。」


美「うん!」




…点滴は痛いけど頑張ってきて良かった。

これなら本当に文化祭出れるかも!



やっぱり優也兄の言う通りだった。


ちゃんと早く対処すれば早く治るんだね!




そのあとテンポよくトントンとされていると気が付けば私は眠ってしまっていた。











そして、朝食、昼食を食べ、夕方17時過ぎに優也兄と一緒に家に帰ることが出来た。