23時過ぎ。目が覚めた。
美「ハァ……ハァ……」
息が苦しい。
さっき熱いか寒いか聞かれたとき、本当は寒かった。
でもそう言ったら優也兄に迷惑もかけるし、きっと痛いことされる。
そう思うと自然と熱いって言っていた。
でもこのまま何も言わずにさらに上がって下がらなくなったら本当に文化祭に出れなくなっちゃう……
……そんなの嫌だ。
私は起きて優也兄の部屋に行った。
美「優也兄……」
声をかけても返事がない。
てか……いない!?
いない事に気付いた私は熱で重い体でぺたりとその場に座り込んだ。
どうしよう……
こんな時間…流石に駿介は寝てるよね。
優也兄…お仕事かなぁ。
でもでも…本当に体だるくてキツイ…
そう思うと自然と私は優也兄に電話をかけていた。
コールが何度なっても出ない……
やっぱりもう一度横になろう。
そう思って再び布団に横になる私だけど……
美「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」
本格的に苦しくなってきた。
私は再び優也兄に電話をかけてみたけど…
やっぱり出ない。
やっぱり病院行こうかなぁ……
ふとリビングへ行くと置き手紙がある事に気付いた。
美音へ
急患で呼ばれたから病院行ってきます。
なんかあったら連絡して。
あとで様子見にくるね。
優也
優也兄病院にいるんだ。
やっぱ病院行ってみよう。
すぐさまタクシーを呼んで病院に向かった。
タクシーの中でもう一度電話したけどやっぱり出ないや。