……お仕置きって。

いつも意地悪ばっかりでお仕置きされてるようなもんじゃんっ



少し不貞腐れながら私も顔を洗い歯を磨く。



湊「おー美音。熱下がったか?」


後ろからひょっこりと顔を出して尋ねてくる湊斗兄。

美「大丈夫みたい!ごめんなさい…」


湊「そんな顔するな。大丈夫だから。」

湊斗兄は頭をポンとしてくれた。



優しいな。


…でも本当私すぐ熱出しちゃうな。
なんだか…


美「ハァー。」

自分の体の弱さに出るため息。


落ち込みながらみんなが居るであろうキッチンへと向かった。



今日の朝食はスクランブルエッグとサラダとスープとパンだった。


美味しそう!





私たちはささっと食事を済ませて夜やるBBQの準備をする事にした。









優「美音〜こっち手伝って!」


美「うん!こうでいい??」


優「おう。」



美「じゃあ優也兄、椅子もう一つ持ってくるね!……キャッ!」

私が段差につまづいて転びそうになったところを駿介が抱き寄せた。


駿「あぶねーな。お前鈍臭いんだから気をつけろよ。」


美「あ、ごめん…って鈍臭いは余計でしょ!」


駿「本当の事言っただけだろ?」

ニヤニヤしながらからかってくる駿介に私は頬を膨らませた。







優「なんだか……」

湊「そうだね。駿介には心開いてきてるよね。」

優「いい傾向かもな。」

そんな会話を優也兄と湊斗兄はしていたらしい。


でも私と駿介の耳には届いていなかった。