優也兄はそんな私を察して容器を持ってきてくれた。

優「吐けそう?」


美「……」
背中をさすってくれる優也兄。

でもそれが余計気持ち悪くしてきて……


美「やめて……」

そう必死に訴える私だけど優也兄は


優「吐けるなら吐いちゃえ。そっちの方が楽になる。」

そう言ってさすり続けた。




でもいくらさすってくれても気持ち悪さだけが増し、なかなか吐けない。


優「美音……吐けないのか?」


私が無言で頷くと優也兄は腕を捲りはじめた。


優「ちょっと苦しいけど我慢ね。」




優也兄の行動に察した私は逃げようとしたけど遅くて……

優也兄は私の頭を抑え、口の奥へと指を入れてきた。


美「…オエ……ケホケホッ」

必死に抵抗するけど優也兄の力には敵わなくて……


何度も何度も繰り返し…


美「やめ……オエ……ケホッ」


優「もう少し頑張ろうな。」


もう涙で顔はぐちゃぐちゃ。

胸まで痛いしもう散々。






優「もう大丈夫そうだな。」

吐き気が治った頃にそう言ってやっとやめてくれた。


美「やめてって言った!鬼!…ヒック」


優「わりぃ。でも楽になっただろ?」


……なったけど。

でも苦しかったもん。


優しい顔をしていた優也兄は一気にお医者さんの顔になって再び私をベッドに横にした。