「クリスマス、一緒に過ごしたいとは思ってたけど.......付き合えてるなんて夢にも思ってなかったな」



大我の上手い教え方のおかげで、無事に追試もクリアして、迎えたクリスマスイブ。
約束どおり、あたしは大我と一緒にいた。



「初めてだな。碧の家にくるの」



今日のデートは、あたしの家。
来る時間までに掃除をして、完璧にして迎えたつもり。



「碧って、料理できたんだ.......」



デーブルの上に並ぶクリスマスメニューをみて、目を丸くしている。



「そりゃ、料理くらいは一応ね.......」


「ねぇ、いま頭にいるの元彼でしょ?」


「.......あっ」



クセだ。
いつものくせで、大和にご飯を作ってあげていたことを思い出してしまう。
いつだって、同じことごあると、大和との出来事を思い出してしまうクセがついてしまってる。



「ごめん、いちいち思い出しちゃって」


「いいよ。別に。それがわかって俺は碧と一緒にいんだから」


「ちゃんと、大我のことは好きだよ」


「好きって気持ちが俺にあるなら、それでいいんだ。俺が碧のこと愛してるから」



そのままぎゅっとあたしを抱きしめる。