恋なんて、しないはずだった

「だって、碧ちゃんと大我が別れてくれたら........幸せになるじゃん」

「お前がだろ?残念ながら俺はお前のこと好きにならないから、幸せになんか「大和が幸せになれるじゃん」

「は?」


俺の言葉を遮って聞こえてきた名前に首を傾げる。


「そうだよ、好きな人には幸せになって欲しいよ。大我と同じく」

「は?お前........まさかミヤのこと?」

「大我のことが好きで、でも周りからのイジメが怖くて........転校して、友達もできなくて........でも、高3のときに出会った大和があたしを救ってくれたの」

「お、おう........?」


まさかの展開に俺は唖然としてしまう。


「大和にはずっと好きな子がいて、その子がいなくなって苦しんでて........調べたら大我と付き合ってること分かっちゃって。これ、あたしが大和のために何かできる気がするって思って........」

「それで俺たちの邪魔されんの冗談じゃねーよ。ふざけんな」


好きな人のために何かをしたい。
その気持ちはわかるけど、それは周りを傷つけてもいいことではない。


「残念ながら俺らはダメになんてなんねーから。碧のことを傷つけんならタダじゃおかねーよ」


そのまま病室をあとにする。

会えなくたっていい。
でも、俺は碧のそばに行きたい。