ポゥ

私は指輪を渡された時に教えてもらった魔法陣を出しながらさっきの会話を考えていた。

「余計な事は考えずに魔法陣に集中していてください」

「はい」
この指輪は前世の私が使っていたものだから私しか使えないらしい。
いつもより厳しめに言われた私は魔法陣に集中することにした。

シュッ・・・フワッ

変な黒い影が近づいたと思えば魔法陣の上で何かに捕まったかのように浮かんでいる。

「なに・・・あれ?」
私は魔法陣をそのままに影の正体を見ていた。

「それをそのまま消し去りなさい‼︎」
夜月さんが大きな声で私に命令をしてきた。

「分かりました‼︎」
私は言われた通りに魔法で影をそのまま消し去った。

「それより聞きたいことがあります」
私は先程の会話に何か違和感を感じていたから夜月さんを問いただそうと思った。