「でもこれで本当に出るって証明されたわけだね」
私は2人を見送ってから急いで夜月さんの元に駆け寄った。

「そうですね・・・とりあえず自分の力で倒すことは忘れないでくださいね」
なぜか溜め息をつきながら言った。

「影はそこまで大きいわけではなく誰かが悪戯でやっているわけでもないみたいです」
私は2人から聞いた情報をこと細やかに説明した。

「それでは手っ取り早く力を出しましょう」

「それは魔法を使えということですか?」

「そうですねこの空き教室で魔法陣を出してください」
そう言って近くの教室の中に入る。

「はい」
ここの教室がなぜ空いていて鍵が開けれたのかと不思議に思いながら懐かしの1年生の教室に入った。