「なにがあったの?」
私は急いで駆けつけ腰を抜かしてる女子生徒2人組に近付いた。

「黒い影が追いかけてきて‼︎」

「噂を確かめようとして」

2人は息を整えながら慌てた様子で話し出した。

「なるほど・・・」
どうやら彼女たちは噂が本当か知るために私と同じ判断で旧校舎に来たらしい。

「とりあえずこのまま帰った方が良いよ」
私は2人を旧校舎の外まで一緒に歩いた。
その頃夜月さんはというと私以外の人に見られると面倒だからと旧校舎内を観察しているみたいだった。