「ここは?」
どう見ても私の知ってる場所では無い事は一目瞭然だった。

「ここは天界(てんかい)と言われる場所です。簡単に説明すると,あなたが住んでる次元では無いところで他の次元を保つために存在していて次元の頂点である世界です」

この男性は夜月(よづき)さんという方で私に分かりやすく説明をしながら天界の中心部にある光桜国(こうおうこく)と呼ばれる日本でいう東京らしいこの国のお城を案内してくれた。

「あの!私はなんでこんなところに来たんですか?」
普通の人なら慌てたりするかもしれないが私はひなのんにも内緒だが妄想癖がある。

最近はしてない代わりに恋愛ゲームにハマっていた。
刀が擬人化されてる人気ゲームやタイムスリップして歴史に残ってる有名な人と恋をしたりするゲームをしているから。

「それはこのお城でお茶をしながら,ゆっくりお話ししましょう」

夜月さんは真面目な顔で私に椅子に座らせてくれた。

『もしこれが夢だったとしても別にいいか』と心の中で呑気に考えながら夜月さんの話を聞くことにした。