「それが見えてるんですか?」
そこには銀髪のような白髪のような髪の色をしたメガネをかけた男性が立っていた。

私より背が高く,どう見ても私より年上だと思っていたら
ふとひなのんが話してた不審者の特徴を思い出した。

「あの・・・聞こえてます?」

「あっ!もしかしてこの指輪はあなたのですか?」
怖くてそんな事しか言えなかった。

「・・・なら・・・たが・・・か・・・・・なんて」
声が小さすぎて私には何と言っているのか分からなかった。

「あの?指輪は盗んだんじゃなかて此処に落ちてただけで誰のか確認しようと拾っただけですからね!」
盗んだと思われたくなくて咄嗟にそう言った。

「あぁそんなこと思ってませんから安心してください」
なぜかその男性は嬉しそうに笑顔で言った。

どう見ても怪しすぎて私は指輪を急いで渡して逃げようとしたら
「待って」
なぜか手を掴まれて引き止められた。

「このまま話しても拉致があかないだろうし信じてもらえないだろうので,このまま連れて行きますね」
笑顔で何か怪しげな言葉を言った瞬間,私の周りが白く光り出し私は眩しすぎて目を瞑ってしまった。