「遅くなってごめんね」
集合5分前にさくら先輩が入ってきた。

「5分前だよ。全然大丈夫だよ」
楽しそうに部長と副部長は笑っていた。

「「おはよう」」
すぐに3年の先輩方が入ってきた。

「今から面談があるから部活出れないかもだけで宜しくね」
そう言い残して3年生の先輩方は和室を出て行ってしまった。

「みんなありがとうね」
入れ違いになるように顧問の先生が入ってきた。

夏だからか,いつもの着物ではなく洋服で来て私は普段と違う服装で違和感を抱きながら挨拶をした。

2時間近く茶道について先輩と先生に教えてもらい私たちは帰ることにした。

「ありがとうございました」
今日は部長に教えてもらいお礼を言って片付けをしていた。

「今日はこれからどうする?」

「みんなで遊びに行く?」

「春?私は行くけど・・・」
ひなのんは私にも聞いてきた。

先輩達と遊べるのって滅多にないから行きたかったが今日は母から早めに帰るように言われてたので諦める事にした。
「ごめんね今日は予定があって」

「そっか,なら気をつけてね!この時間帯なら流石に不審者は出ないと思うけど」
ひなのんは心配そうに言った。

「分かった気をつけるね!でもひなのんも帰りは気をつけてね」

「「ばいばい」」
先輩達とひなのんと別れ私はバス停でバスが来るのを待っていた。