「で、告白はどうなのよ?」
その日、帰りが遅くなったとき…
『帰るの遅いね』
『ま、まあ…。長引いちゃって…』
『俺も。一緒に帰ろ?』
『うん…』

『でねー。私の妹がね…。圭斗?』
思わず固まる圭斗に戸惑うわか。
『この前のキスは…ごめん』
『ううんっ。大丈夫…』
『あのさ。お前のこと、好きだ!』
『えっ…。私も…』
『俺のこと、好きなんだよな?』
『うん…』
今度こそ甘いキスをした。


「きゃぁーっ!それ最高じゃん!」
「うんっ!でしょー?」
私達ははしゃぎまくっていると…
「お前ら、声大きい。てか、こいつ誰?」
「ほ、本田くん?!」
「わ、私は伊野わか。C組なの。よろしくねー」
「あぁ。よろしく。俺は本田陸」
「あっ!学級委員の…」
「知ってるんだー」
「うん。よろしくねー」
本田くん、わかには優しいんだ。
ズキッ
胸の奥が痛んだ。