当人は焦る様子もなく


「珠那」



とその女の子の名前であろう名前を読んで、



「ちょっとごめん」



とどこかに行った。




呆然とする私


忘れていたけど隣にいる樹くんと彼女




「あー…私帰ろうかな、連絡しとけばいいし…」



「柚乃...」



「ごめん変な空気にして!またね!楽しんで!」





苦しい気持ちを押し殺して、楽しんで!なんて。
ちょっとは重たくない女になれたかな。



そんな考えが重いんだろう。



立ち上がって行こうとすると



「ね、まって」