泣き叫ぶ僕に近づく、小さな影あった。
顔を上げると、それはついこの間神社で見た、女の子だった。
こんな状況だというのに、その子は笑顔だった。
「君は……?」
尋ねると、その子はさらに口角を上げて、ふふっと笑う。
「お兄さん、あの時はありがとう」
あの時って、この子の鈴を探したのは、今から一年後のことだ。
なのになぜ知っている……?
「お兄さん、不思議だなあって思ったでしょ?」
心を見透かされているようで、何とも言えない気持ちになる。
「あの、君は?」
同じ質問をすると、今度は答えてくれた。
「わたし?わたしのことは、お兄さんたちみんな知っているはずだよ?」
知っている?そんなはずはない。
「本当だよ?あっお兄さん。あの鈴、大事にしてる?」
鈴……あぁ。あれのことか。
なぜかあの鈴、いつもポケットに入れるようにしていた。
何か神様がいたり、不思議な力がありそうだと思ったから。
