そう話しながら、海へと足を進める。
こんな日に海なんてこの人は頭が可笑しいのか?
そんな人に付いてきている僕も変だ。
でもこれは、あくまで「守るため」であって、楽しむ気なんてない。
しばらく僕が黙っていると、怒っていると勘違いしたのか「そんなにプンスカしないでよー……あっあんなところに飛行機が!」なんてまた意味のわからないことを口にした。
「飛行機なんて、普通に飛ぶだろ」
半ば呆れながら言うと、ふっふっふーと自慢げに笑った。
「今日は星硝夜だよー?そんな日に、飛行機が飛ぶと思う?」
あ、確かにそう言われればそうだった。
雨が降るのと同じように、傘をさしているからあまり変わらないような気になってしまう。
そんなのしょうがない。
「あ、咲夜が怒るから信号も赤になっちゃったよ。まったくもぉ」
片手を腰に当てて口を尖らせている彼女を「せっかく星が降る日なんだから」となだめようと、上を見た時だった。
