「ちょっと出てくる」と祖母に告げ、その足で夜空の家に向かった。
家の前まで来てチャイムを鳴らすと、すぐに出てきた。
「あれ、咲夜じゃん。早いね」
「あ……そうか?それより、何というか、その……今日、別々に行くんじゃなくて一緒に……行かないか?」
言っていて恥ずかしくなった。
「え?いいけど……何で?」
何でか、なんて本当の事を答えられるわけがない。
「今日、君は死ぬから一緒にいなきゃいけないんだ」なんて、逆に言えたら言いたいところだけど。
「まあなんとなく?ほら、やっぱりさ、今日は慣れてないし危ないじゃん?」
我ながら苦しい理由だと思う。絶対に聞き返されると思っていたが、夜空はあっさりと納得した。
「へぇー、そうなんだ。……もしかして、私のこと心配してくれてるの?」
「うん、そんなところ」
変な誤解を生まないように返事をしておく。
