星空の下、ふたりの約束




朝、目覚めると屋根に何かが打ち付けられているような音がした。


カーテンを開けて窓の外を見ると、そこには幻想的な光景が広がっていた。


ものすごく小さな粒が、キラキラ光りながら地面へと落ちていた。


下の階に降り、祖母たちと挨拶を交わしてテレビをつけると、ニュースでは「星硝夜」の特集が組まれており、色々と説明をしていた。


《――星硝夜ですが、ものすごく微小な石が空から降る、という現象です。
その大きさは、直径が約0.08ミリメートル。
一説には「星の欠片」とも言われているそうです。普通の雨や雪とは違い、雲がかかっていないので太陽の光に反射して光って見えます。
それでは、現在の星海町を見てみましょう――》


画面に映し出されたのは、僕が夜空の一周忌の帰りに小さな子の探しものを見つけてあげた、あの神社だった。


「ここの、光雲神社の桜の木、倒れないか心配だわ」


祖母の言葉で思い出したが、そういえばあの星の欠片――だっけ?


あれが桜の木に害があるとか何とか。


夜空から聞いた覚えがある。


まあ、あそこに行くなんてことはないと思うからそんなことはどうでもいいか。


それで夜空が――ってことにはならなさそう。


その時には、気に留めておくことはなかった。