「馬鹿は余計だ」
そう言いい合ってたら、いつの間にか学校に着いていた。
ガチャガチャと金属音が響いている。
そういえば一年前、どこかの改修工事を行っていたような記憶が薄っすらと残っている。
たしか、西陳だったか。
それで、工事の最中に鉄骨か何かが落ちる事故が起きていた気がする。
被害者は誰もいなかったみたいだったので、まだよかったものの、すごい騒ぎになっていたことを今でもよく覚えている。
……今、と言ってもこの世界だとこれから起きるのだが。
これから起きるーーというか鉄骨落下の事故よりも、もっと大きな騒動だったのが、夜空の事故だった。
夜空は人気者で、みんなから慕われていたから事故のことは瞬く間に学校中に知れ渡ることとなった。
でも、僕がいるこの世界は一年前。
ということは、まだ事故を防ぐ余地はある。
「……絶対、助ける」
「ん?どーしたの咲夜」
まだ何も知らない彼女を救うことができるのは、今ここにいる僕だけだ。
