せっかく弱味を握ることができたんだから、これを使用してもいいかもしれない。


「ヨシキをイジメてみる……?」


2人へ向けてそう聞くと、サチとスズは同時に笑顔を浮かべた。


2人はとっくにその気になっていたようだ。


「3人とも1度は願いが叶ってるから、次はアキコの番だよ?」


サチが目を輝かせてそう言って来た。


「2度目って、大丈夫なのかな? 噂ではそういうところまで流れてなかったけど」


スズは少し慎重になっている様子。


「願いは1つじゃ終わらないよね」


「次の願いはなに?」


サチにそう聞かれたとき、あたしの脳裏にはユウジの顔が浮かんできていた。


「ユウジの夢を叶えること」


「え?」


「サッカーのプロ選手にしてあげたい!」