無言で何も聞かなかったフリをして、私はその場からこっそりと離れる。侍女達も私の意図を察してか、静かに着いてきてくれた。
だけれど、その場を離れる事しか考えていなかったせいか、思ったよりお茶会の開催されている場所の近くまで来てしまったらしい。様子が少しだけ植木の隙間から見えた。
若々しい力に満ちたこの国の国王、クリストフォロス様。彼は緩くウェーブのかかった銀髪を一括りにし、国王に相応しい衣装を身につけて、堂々とその場に立っていた。
そして、傍らには艶のある波打つ黒髪の褐色の美女。
談笑しているのか、他にも和やかな様子でみんな微笑みあっている。
招待客が祝福か何かしたのだろう、テレンティア様はほんの少し頬を赤らめて、まだ膨らんでいないお腹を愛おしそうに撫でた。
私の手に入れられなかった、幸せがそこにはあった。
だけれど、その場を離れる事しか考えていなかったせいか、思ったよりお茶会の開催されている場所の近くまで来てしまったらしい。様子が少しだけ植木の隙間から見えた。
若々しい力に満ちたこの国の国王、クリストフォロス様。彼は緩くウェーブのかかった銀髪を一括りにし、国王に相応しい衣装を身につけて、堂々とその場に立っていた。
そして、傍らには艶のある波打つ黒髪の褐色の美女。
談笑しているのか、他にも和やかな様子でみんな微笑みあっている。
招待客が祝福か何かしたのだろう、テレンティア様はほんの少し頬を赤らめて、まだ膨らんでいないお腹を愛おしそうに撫でた。
私の手に入れられなかった、幸せがそこにはあった。
