愛を捧ぐフール【完】

 ーーそれから3日の後に、私は軽い咳の症状が出るようになり、宮殿医の診察から例の流行病に罹ったと知った。


 クリストフォロス様とは勿論隔離だ。でも、宮殿医はまだ初期症状なので薬でなんとかなるだろうと、怯える私を宥めてくれた。


 当時、まだ一般の人は高価な薬を買えなくて、薬の効能もとても低い時代で、私の症状はどんどん悪化していったのである。


 数日間、ずっと高熱が続き、意識朦朧と過ごしているうちにもうダメかと思われていたらしい。
 奇跡に近いような回復を見せた私は、命の代わりに様々なものを失った。


 身体がかなり弱くなった。すぐに体調を崩すし、体力がほとんどなくなってしまった。
 そして、子供を宿す場所を含めてあちこちの身体の内部にダメージが残り、長生きする事は難しいだろうと言われた。


 最初私の回復を喜んで、完治した途端私の元に会いに来てくれたクリストフォロス様も喜びから一転、顔を真っ青にした。


「何とかする方法はないのか?!」