愛を捧ぐフール【完】

 アルフィオは国王になりたいと言うが、僕から見たらまだまだだ。とても甘すぎる。


 今の立場でもそうだが、自分の言動1つで誰かの人生を左右することになるのを分かっていないのだ。
 特に今みたいな第一王子派と第二王子派で分かれた状況では。


「本当に、王位継承権が産まれた順番だなんて迷惑な話だよね」


 なんの因果か、前世も今世も多くの人々が憧れる王位に一番近い男になるなんて。


 僕が王位を望んだことなんて1度たりとも無かった。
 王であるが故に、孤独を強いられた僕には。


「でも僕どっちかというと、アルフィオ殿下よりファウスト殿下の方が王様がいいー」

「こら、シスト。そんな事を言ってはいけません」

「もー、ラウルは頭硬いんだよ。どう見てもファウスト殿下の方が王様に向いてるじゃん?」