はっきりと力の篭もった声と共に、フォティオスお兄様は顔を上げる。鼻に皺を寄せ、私を射抜く碧眼は熱のせいかやや潤んでいる。苦しそうにもう一度、やめろ、と荒い息と共に吐き出した。
「ですが……っ!!」
「いいか、よく聞くんだクラリーチェ。恐らく……だ。恐らく……、アウレリウス公爵は、アルガイオの時代に生きていた人間か、それと繋がっている可能性がある……。いや……、そうでないと、オリアーナも音信不通になる訳がない……」
「フォティオスお兄様?!それは後にして……」
「駄目だ、……っ」
フォティオスお兄様に手首を引かれて、姿勢を崩す。間近に迫った彼の顔に思わず息を飲んだ。
「俺の……言う事を聞いてくれ。助けを呼ぶのは早計だ」
「でも!それではフォティオスお兄様が危ないです!!」
私の心配をよそに、彼は口角を上げて生意気な少年のように好戦的な笑みをみせる。
「……セウェルス伯爵の思惑になんか乗ってたまるかよ」
「フォティオスお兄様……」
「ですが……っ!!」
「いいか、よく聞くんだクラリーチェ。恐らく……だ。恐らく……、アウレリウス公爵は、アルガイオの時代に生きていた人間か、それと繋がっている可能性がある……。いや……、そうでないと、オリアーナも音信不通になる訳がない……」
「フォティオスお兄様?!それは後にして……」
「駄目だ、……っ」
フォティオスお兄様に手首を引かれて、姿勢を崩す。間近に迫った彼の顔に思わず息を飲んだ。
「俺の……言う事を聞いてくれ。助けを呼ぶのは早計だ」
「でも!それではフォティオスお兄様が危ないです!!」
私の心配をよそに、彼は口角を上げて生意気な少年のように好戦的な笑みをみせる。
「……セウェルス伯爵の思惑になんか乗ってたまるかよ」
「フォティオスお兄様……」
