愛を捧ぐフール【完】

「サヴェリオ様もそうみたいです。でも、サヴェリオ様は一目見てファウスト様がクリストフォロス様だと分かったみたいなんですけど、クリストフォロス様はサヴェリオ様がフォティオス様だと気付かれなかったみたいなんです」

「私もイオアンナの事、最初分からなかったわ。ごめんなさい」


 私が謝ると、イオアンナはパタパタと忙しなく手を振った。


「いえいえ!大丈夫ですよ!私もファウスト様に私がイオアンナだと気付かれていませんし!」

「そうなの?」

「ええ!サヴェリオ様もしばらくしてから、ファウスト様に気付かれたかもしれないと仰ってましたし……」


 私は目を瞬かせた。イオアンナとフォティオスお兄様はそこまで連絡を取り合う仲だったのだろうか?


「イオアンナは随分とフォティオスお兄様と仲がいいのね」

「あ、はい。実はエレオノラ様がお亡くなりになった後、フォティオス様付きの侍女になりまして……それから結婚したんです。フォティオス様と」

「結婚?!」