それからどこに貼るかで私たちは少し揉めた。
首からお腹の上半身の範囲ならどこでもいいと言いながらクリフ様が胸元に貼るように言ったからだ。
今着ているドレスは胸元が大きく開いているからそこだと見えそうで嫌だ。
だってこの鱗、ピンク色のハートでかわいいけれどクリフ様にマーキングされているみたいで恥ずかしい。
それに胸元だと顔に近くて鱗からの香りが強すぎるのだ。
そんな事情もあって鱗は私の背中の上のあたりーー肩甲骨から肩に近い所に貼り付けることになった。
少しクリフ様はご不満のようだったけれど、気がつかなかったことにしようと思う。
背中に貼ることが決まったけれど、簡単に貼り付けることはできない。なぜならばドレスの中に鉄壁のコルセットを鎧のように装着しているからだ。
この場でドレスを脱ぐわけにはいかないしもちろん、ドレスの裾から手を入れてーーーというのも問題外。
しかも背中側でひもで絞めつけるタイプ。一人では外すこともできない。
それならば一旦席を外してメイドさんにコルセットを外してもらい彼女に貼ってもらうか自分でウエスト辺りに貼り付けるか。
「では貼ってまいります」
と席を立とうとすると、「ちょっと待って」とクリフ様に止められた。
首からお腹の上半身の範囲ならどこでもいいと言いながらクリフ様が胸元に貼るように言ったからだ。
今着ているドレスは胸元が大きく開いているからそこだと見えそうで嫌だ。
だってこの鱗、ピンク色のハートでかわいいけれどクリフ様にマーキングされているみたいで恥ずかしい。
それに胸元だと顔に近くて鱗からの香りが強すぎるのだ。
そんな事情もあって鱗は私の背中の上のあたりーー肩甲骨から肩に近い所に貼り付けることになった。
少しクリフ様はご不満のようだったけれど、気がつかなかったことにしようと思う。
背中に貼ることが決まったけれど、簡単に貼り付けることはできない。なぜならばドレスの中に鉄壁のコルセットを鎧のように装着しているからだ。
この場でドレスを脱ぐわけにはいかないしもちろん、ドレスの裾から手を入れてーーーというのも問題外。
しかも背中側でひもで絞めつけるタイプ。一人では外すこともできない。
それならば一旦席を外してメイドさんにコルセットを外してもらい彼女に貼ってもらうか自分でウエスト辺りに貼り付けるか。
「では貼ってまいります」
と席を立とうとすると、「ちょっと待って」とクリフ様に止められた。



