「中庭でレモンイエローの変な鳥を見かけたら、それが私のお友達なの。心配してるといけないから伝えてちょうだい」

ーーー変な鳥とは失礼ではないかーーー

どこからかヴィーの声が聞こえる。

「どこ?ヴィー、どこにいるの?」

ーーーここのテラスだ。ああ、こっちに来なくていい。楓、お前ケガをしたのか。---

テラスの手すりにとまっているひよこのヴィーの姿が見える。

「うん、ちょっとね」

ーーーここで休むのか?私と共にあの島に帰らないのか?---

「うん、クリフ様と約束したもの。ここに居るって。まだ話もしてないしね」

ーーーわかった。何か用があれば心に強く念じるがいい。私がここに来ようーーー

「うん、ありがとう」

私は安心して眠りについた。