嵐は翌日も続き、雨が上がったのは二日後の夕刻だった。
雨が上がっても空は黒く厚い雲に覆われており、間違っても台風一過と言う感じではない。
・・・クリフ様ごめんなさい。
鱗をはがしてから感じているのは”罪悪感”ばかりで気持ちを確認するなどという状況ではない。恋も愛も何もわからない、もはや迷宮に入り込んでしまっている状態だった。
鱗から離れてもクリフ様に対して嫌悪感のようなマイナス感情はない。
鱗のせいで恋心をコントロールされたのなら鱗を外せば、嫌いになるかもしれないと思ったのだけどそうではないのか。
無理やり地上からこの天上界に連れて来られたのだし嫌いになってもおかしくない。
一方的に番だのなんのってここに留め置かれて挙句の果てに殺されそうになったし。
それなのに、私の心はミーナ様との間はどうなっているのかとかクリフ様はなぜ会いに来てくれないんだろうとかと悶々としていた。
嵐を起こすくらい怒っているのなら、私のことを忘れてしまったわけじゃないはずなのに。
ああイラッとする。
そんな私を見てヴィーが呆れつつため息をついていることに気が付いていたけれど、お互い何も言わなかった。



