ーーー日差しについての心配はいらない。ここは私の結界の中だと言っただろう。しっかりと結界が楓を全てのものから守ってくれる。
ああ、だが念のため結界を強化しておこう。嵐がやって来るからな。ーーー
「嵐?」
ーーーそう、嵐だ。楓にもすぐにわかる。ーーー
「本当にヴィーに迷惑がかからない?」
ーーーどのみち試してみなければならないだろう?ならばさっさとやることだ。ーーー
「そうね」
私は着ていたブラウスの胸元を緩めて右手を左の肩甲骨のあたりに差し込んで、強く願った。
剥がれてちょうだい、鱗。剥がれて、剥がれて!
すると、当てていた手のひらに皮膚と同化していた鱗が表面に浮き上がってきたような感じがして鱗の端に触れると、確かに浮いていた。
鱗を傷つけないように薄皮をはがすようにぺりぺリとめくると案外あっさりと鱗は私の身体から剥がれていった。
ハーピアの葉の上にそっと鱗を置いて鱗が貼りついていたところの肌に触れてみる。
鱗が付いていた所が何だかうすら寒い。不思議なことに何か大切なものを失くしたような心もとないような複雑な気持ちになってきた。
ここから自分の気持ちに変化があるのかをしっかりと確かめなくちゃいけない。
鱗に支配されてクリフ様に恋をしたのか、自らの意思で恋をしてこれからも好きでいられるのか。それと、これからも一緒にいたいと望むのか。
おそらく一緒にいることは茨の道だ。それでもそれを望むのか。
ああ、だが念のため結界を強化しておこう。嵐がやって来るからな。ーーー
「嵐?」
ーーーそう、嵐だ。楓にもすぐにわかる。ーーー
「本当にヴィーに迷惑がかからない?」
ーーーどのみち試してみなければならないだろう?ならばさっさとやることだ。ーーー
「そうね」
私は着ていたブラウスの胸元を緩めて右手を左の肩甲骨のあたりに差し込んで、強く願った。
剥がれてちょうだい、鱗。剥がれて、剥がれて!
すると、当てていた手のひらに皮膚と同化していた鱗が表面に浮き上がってきたような感じがして鱗の端に触れると、確かに浮いていた。
鱗を傷つけないように薄皮をはがすようにぺりぺリとめくると案外あっさりと鱗は私の身体から剥がれていった。
ハーピアの葉の上にそっと鱗を置いて鱗が貼りついていたところの肌に触れてみる。
鱗が付いていた所が何だかうすら寒い。不思議なことに何か大切なものを失くしたような心もとないような複雑な気持ちになってきた。
ここから自分の気持ちに変化があるのかをしっかりと確かめなくちゃいけない。
鱗に支配されてクリフ様に恋をしたのか、自らの意思で恋をしてこれからも好きでいられるのか。それと、これからも一緒にいたいと望むのか。
おそらく一緒にいることは茨の道だ。それでもそれを望むのか。



