「あッそういえば熱!」

私は慌てて体温計を取りに行った。

「さっき測ったら37℃だったよ」

「ホントに?」

「マジマジ」

ちょっと疑いながらも私は体温計を元の場所に戻した。

――チンッ

オーブントースターが鳴る。

「ねぇ、ご飯何なの?」

ワクワクする私。

リョウ先輩はオーブントースターを開けた。

「グラタンッ!」

目を輝かせた私の横で

「ブー!ドリア」

と笑いながらリョウ先輩は言った。

「そんな変わんない!」

「全然違うよ、まず米が入ってるだろ」

「そうだけどー」

そんな事はどうだっていい。

私は楽しくて、嬉しくて、幸せで…