〜♪ 今、大流行している曲が携帯から流れる。 私は慌てて通話ボタンを押した。 「はい!」 勢いよく出たせいか、声が裏返りそうになる。 「はい、はい、分かりました!ありがとうございます。失礼します。」 私は大きく深呼吸をして、ベッドに大の字に寝転んだ。 季節は春、3月。 高校を卒業して1ヶ月程経った頃だった。 私は念願のお店に就職する事ができた。 まぁ、アルバイトだけどね。