え、…?

だから何なの?


「…俺が愛梨と帰れなくなってからもうどれくらい経つ?」

ポカンと口を開けたままのあたしを見て、面倒くさそうに言う。



どれくらいって…

「今日で6日目」


何か自分だけ樹と帰らなかった日数を覚えてることで、
やけに自分ばっかが樹を大好き、みたいな気がしちゃってさ…


だから何かムッとしたあたしの態度、



「一週間くらいか…」


一週間じゃないもん、
“今日で6日目”だもん!!!



何か…凄く嫌だ。


「何も分かんないわけ?

…早川の誕生日の時、こんなことなかったっけ」


少しばかりの皮肉を言った後、ボソッとそんなことを樹は言ってみせた。



そして何だかんだ…

さっきまでふててた自分は何処へやら、


その樹が言ったことについて考えてみるあたし。



美菜の誕生日の時、確か…


約束の日に翔太くんがバイトを入れてて、それで美菜が怒ってたんだっけ…


でもさりげなく樹がその訳を教えてくれたんだ。



美菜へのプレゼントを、
自分の稼いだお金で買いたい。


そういう理由だったんだよね。



もともとお金持ちの翔太くんは、きっと貰ったお金じゃなくて…自分の。が良かったんだよね、

きっと。



って…

あたし何か考えてることズレてきてるかも、しれない。



えーとつまり、それって。

今回のことから考えてみると…、



あ、れ??


何かそれって…