【短】時をこえて好きだと言うから

「え…?」


あたしは言葉をなくした。


「…みんな……止まってる?」


あたしの目の前には信じられない光景が広がっていた。




会話中の生徒


空を飛ぶ鳥




不自然な状態のまま動いていない。




「……なに…これ」


今動いているのはあたしとひろくんだけ。


「ねぇひろくん?……これ…どうしちゃったのかな?」


あたしだけがおかしいんじゃないよね?




ひろくんが口を開くまで、すごく長い時間だったように思う。